投網漁当面解禁せず 諏訪湖ワカサギ大量死

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諏訪湖のワカサギ大量死問題で、諏訪湖漁協は9日、水揚げ量が例年の2割程度にとどまった試験捕り結果を踏まえ、少なくとも10月4日までワカサギ投網漁を解禁しないと明らかにした。役員による試し捕りを続けて資源量の推移を調べ、同日の県や釣舟組合との連絡会議で、採卵期にかけての漁の方針を示す。過去に冬季禁漁措置を取ったことはあるが、9月から1カ月余りに及ぶ休漁措置は例がない。

来月の連絡会議では採卵資源の保護に向け、ワカサギ釣りの自主規制に関しても話し合う予定。漁協の藤森貫治組合長は「親魚を残すため、それぞれの立場で何ができるか考えないといけない。漁協としても利害関係者と調整しながら腹を決める」とした。例年並みの自主規制では「足りない」との認識を示した。

漁協は9月3、5両日、湖全域で投網による試験捕りを実施。採卵資源となる1年目の魚(小公)の2日間の水揚げ量は、延べ24人の参加漁師で37・55キロとなり、1人当たり1・56キロだったと分かっている。

過去5季の投網漁解禁日・2日目の2日間漁獲量は603~255キロ。出漁者1人当たり8・14キロになり、今回の1・56キロはこの19%という低水準だ。漁協は「7月26日に起きた大量死で8割が被害を受け、生き残ったのは2割という見立てが試験結果からも裏付けられた」と改めて説明した。

数が減ったことで1匹当たりの餌が増え、9月5日時点の小公の平均体重は2・59グラムとこの時期としては異例の大きさとなっている。藤森組合長は、大型になると抱卵量が増えて春先の採卵事業にはプラスに働くとしつつ、「成熟が進んで河川への遡上が早まり、全国湖沼の卵の需要期とずれが生じる恐れはある」と懸念した。

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