宮田村誕生60年でアサギマダラサミット

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長距離を移動するチョウ「アサギマダラ」の里づくりを進める宮田村は10日、「アサギマダラサミットin宮田村」を村文化会館で開いた。村誕生60年記念事業の一環で、県外を含む村内外から約180人が参加。群馬パース大学学長でアサギマダラ研究家の栗田昌裕さんの基調講演やパネル討論を通じ、アサギマダラを生かした地域づくりの取り組みに理解を深めた。

栗田さんは講演で、アサギマダラは春には北上、秋には南下をし「時には1500~2000キロメートルの旅をする。定期的に海を渡る旅をするチョウはアサギマダラだけ」と説明。本州を南下する経路は年によって違い、気象条件や植生などに応じて「臨機応変に新たな道をたどると思われる」といい、「局所ではなく大局の判断で旅をしている」と強調した。

パネル討論は「アサギマダラによる地域づくり」をテーマに各地の団体代表者らと小田切康彦・宮田村長が意見交換。アサギマダラの吸蜜植物フジバカマの原種を守り育てる京都市西京区の「なんやかんや『大野原』推進協議会」は「活動資金をどう確保するかが課題の一つ。フジバカマを活用した匂い袋、お守りなどを作って販売している」と紹介。三重県津市の「太郎生道里夢(たろうおどりーむ)」、飯田市の「南信州アサギマダラ愛好会」は、「観察地は素晴らしい大きな資源だが、地域の愛好会で維持するのは難しい」などと悩みを話した。

小田切村長は、里づくりは「観光振興と子どもの自然教育に役立てるのが大きな目的」とし、「フジバカマの株をさらに村内全域に広げ、将来的にはアサギマダラの村にしたい」と抱負を述べた。

同村は新田区内に「アサギマダラの里」を整備。約500平方メートルにフジバカマ約1600株を植え、村内外の「里親」41人が管理を行っている。今シーズンは今月1日に初飛来を確認した。25日は「アサギマダラフェスティバル」を同里で開く。

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