養蚕通じ岡谷シルク歴史に触れる 市職員体験

LINEで送る
Pocket

三沢区民農園の蚕室で養蚕を体験する岡谷市職員

養蚕と桑栽培に取り組む岡谷市川岸の三沢区民農園で、春蚕(はるご)の飼育が行われている。25日は養蚕体験研修として市職員3人が、5齢の蚕の飼育場所を広げる拡座(かくざ)の作業を体験。蚕の世話を通して、製糸業で栄えた岡谷の歴史の一端に触れた。

新しい蚕室での養蚕2年目となった区民農園は、10日から春蚕3万頭の飼育を始めた。当初は6万頭を予定していたが、箕輪町や近くの畑で栽培している桑が4月下旬に凍霜害を受け葉に影響が出たため、飼育頭数を半分に減らした。蚕の生育は順調といい、5齢の現在は体長5センチほどに成長している。

養蚕体験研修は、市が進める「岡谷シルク推進事業」の一環で入庁3年以内の職員を対象に実施。24日から7月2日までの平日に計20人が、市地域おこし協力隊の橋口とも子さんらの指導で養蚕に取り組んでいる。

25日は、さらに大きく成長する蚕のため飼育場所を広げる作業を行い、食べ残した桑やふんをきれいに片付け、蚕に桑の葉を与えた。市総務課の池上千絵さん(30)は「虫が苦手でお蚕様にも触れないかと思ったけど、何とかできた。毎日世話をするのは大変だと思った」と話した。

今後、区民農園では7月1日ごろに繭を作らせるための蔟(まぶし)に蚕を移す「上蔟(じょうぞく)」を行い、同10日ごろに出荷になるという。中心になって養蚕に取り組む区民農園会員の片倉仁さん(59)=川岸上=は「飼育数が半分に減ったのは残念だけど、広々と飼うことができて品質は安定するかも」と期待していた。

おすすめ情報

PAGE TOP