タウンステーション伊那まち 改修計画進む

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「伊那まちBASE」について話し合う関係者

伊那市荒井の通り町商店街にある情報発信拠点「タウンステーション伊那まち」を若者支援や市街地活性化の新たな拠点として再整備しようと、同市の料理人や弁護士などの有志が改修計画を進めている。共用のキッチンを設け、子ども食堂やカフェを開いたり、若者に就労機会を提供したりする計画だ。7月にも着工し、9月のオープンを予定。子どもや若者にとどまらない、世代を超えたさまざまな人たちが集い、交流する「居場所」を目指す。

■子ども食堂や就労支援活用

困難を抱える子どもや若者の支援に取り組むNPO法人「子ども・若者サポートはみんぐ」が通り町で運営していた「コミュニティ・カフェ セジュール」が、一帯の再開発に伴い3月に閉店したことなどがきっかけで構想がスタートした。新拠点は「伊那まちBASE」とし、「子ども第三の居場所」「福祉・駆け込み窓口」「中心市街地活性」「食文化発信」の四つの事業を柱に掲げる。

改修が計画されている「タウンステーション伊那まち」

タウンステーション伊那まちは、中心市街地再開発事業の一環で空き店舗を活用して2011年8月にオープンした。まちなかの情報発信拠点として活用されてきたが、近年は利用が低調だったという。このため、タウンステーションの再生を含めて再整備を図ることにした。

2階建ての建物の1階部分約100平方メートルを活用。歩道に面した場所にはカフェを配置し、その奥をフリースペースとしてテーブルや椅子を置く。共用のワーキングスペースや畳敷きの小上がりも設置する。キッチンは二つ設け、子ども食堂のほか、日替わりで料理を提供するワンデーシェフや起業を目指す人などに貸したり、若者の就労支援に活用したりする。

観光客に伊那谷の魅力を紹介するコンシェルジュ型観光案内や、アウトドア・山岳観光に特化した荷物の一時預かりなどの収益事業にも取り組んでいく考えだ。

■「共生社会」をキーワードに

17日には関係者が集まり、最終案に近い平面図で間取りなどを確認した。レストランオーナーシェフの渡邊竜朗さん(49)は、昨今の貧困などの問題を踏まえ「食から福祉を支える仕組みが必要」と感じ、”食のプロ”として参画したという。「壮大な構想だが、持続可能な形にしていきたい」と話した。

弁護士の太田明良さん(49)は「共生社会」をキーワードに挙げ、「子どもや若者だけでなく、地域全体のための居場所をつくっていきたい」と力を込めた。事業費は600万円~700万円を見込み、民間の財団の助成金を活用したい考えだ。

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