「子供之友」の貴重な原画 深澤省三・紅子展

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深澤省三・紅子夫妻の作品を紹介している「二人展」

岡谷市のイルフ童画館で、企画展「深澤省三・紅子二人展」が開かれている。大正から平成にかけて活躍した画家で、同市出身の童画家武井武雄との親交も深かった深澤省三・深沢紅子夫妻の作品を紹介。雑誌「子供之友」に発表した貴重な原画などを並べている。8月16日まで。

省三、紅子夫妻はともに岩手県出身で、東京で美術を学び、戦前から児童雑誌などで活躍。戦後は郷里で美術教育に関わった。省三は鈴木三重吉が主宰した雑誌「赤い鳥」をはじめ「子供之友」「コドモノクニ」に童画を描き、武井らとともに「日本童画家協会」の立ち上げに携わった。紅子も油絵を描く傍ら、児童雑誌に作品を発表した。

企画展では、武井や竹久夢二らも描いていた雑誌「子供之友」に掲載された省三、紅子の昭和初期の挿絵の原画計26点を展示。出版元の婦人之友社から借りたもので、当時原稿は捨てられることが多く、戦禍も逃れて「残っているのは奇跡」(同館)という作品だ。

この他、省三がガッシュ(不透明水彩)で描いた「マタドール」「富士」など、紅子の油彩画「帽子かぶる女性」や植物の水彩画などを並べた。近くに住んでいた深澤家を毎日訪れ、省三とおしゃべりを楽しんでいたという、公私にわたる武井との交流の様子も紹介している。

同館では「互いに刺激し合って活躍した省三と紅子の二人の個性の違い、同時代に活躍した武井との交流を見て知ってほしい」と来館を呼び掛けている。

同時開催は収蔵作品展「武井武雄展」。開館時間は午前9時~午後6時。水曜休館。問い合わせは同館(電話0266・24・3319)へ。

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