2016年2月29日付

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なるほど言われてみればもっともだ。自宅で祖父母と孫だけになる時間が多い家庭があるのだから、祖父母が脳卒中で倒れたとき、孫が脳卒中について知識を持っていれば119番通報して救われる命もあるに違いない▼伊那市が先日、小学校で初めて子ども向け脳卒中予防教室を開いた。子どものうちから健康意識を高める面もあるが、大きな狙いは前述の通り。市職員は「そういう場面があったら、お父さん、お母さんへ電話する前に勇気をもって救急車を呼んでください」と小学6年生に呼び掛けた▼昨年の上伊那広域消防本部の救急出動は、急病が最も多い4046件。うちどれくらいが脳卒中か分からないが、伊那市の死亡原因で脳卒中はがんに次いで2番目に多いことからすると、相当数あるのではと推測する▼子どもが119番通報するのは勇気がいる。ましてや目の前で祖父母が倒れれば動揺が先に立つ。予防教室では119番通報すればどこに電話がかかって救急車が来るのかも説明した。「救急車が到着するまで、皆さんがおじいちゃん、おばあちゃんを見てあげなくてはいけません」。知識と心構えを持つ大切さを説いた▼市は来年度、子ども向け脳卒中予防教室を広げていきたいという。家族にとって万が一のとき、子どもが頼りになるのはとてもありがたい。半面、子どもに迷惑を掛けないように健康維持に努めることが重要である。

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