最後の「西駒んボッカ」 石室レンガ目標数に

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ゴール後にレンガを提出する選手たち。奥は国登録有形文化財のプレート

ゴール後にレンガを提出する選手たち。奥は国登録有形文化財のプレート

伊那市横山の鳩吹公園から中央アルプス将棊頭山の山頂直下の西駒山荘まで、レンガを担いで競走する第4回西駒んボッカは11日、開いた。国の登録有形文化財に指定された山荘石室の床に敷くレンガの数が目標に達したため今年で最後の大会。全国から220人が出場し、標高差1750メートル、距離11・6キロを力強く駆け抜けた。

山荘の建て替えに伴い始まり、4回の大会で集まったレンガの数は730個。中箕輪尋常高等小学校の遭難事故を受けて1915年に建てられた当時の状態が残された石室の床には出場者のメッセージが書かれたレンガがずらりと敷き詰められている。

午前6時半、選手たちは号砲を合図に公園を一斉にスタートすると、登山口の桂小場までの舗装路を一気に駆け上った。登山道に入ると急坂にあえぎながらも足を前に進め、ゴールを目指した。ゴール後は国登録有形文化財のプレート前の受け付けにレンガを提出した。

友人に誘われて初めて参加した豊田輝正さん(33)=東京都=は「つらかったけれど達成がある。ただ登るよりだけより、レンガが形として残るからいい。ボッカは続けてほしい」と話した。

管理人の宮下拓也さん(39)は「ボッカで何かを運んでもらうイベントを模索している。大正4年に建てられた際も数多くの人が携わった。小屋ができた経緯を多くの人に知ってもらい愛着を持ってもらえるイベントを考えたい」と展望を話す。

西駒んボッカは、山岳関係者でつくる西駒こまくさ会が主催。前日には国登録有形文化財のプレートを交代で運ぶボッカがあった。

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