2021年7月2日付

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首都圏のある都市。新型コロナウイルスの影響で財政難となり、いわゆる「開かずの踏切」を解消する工事が先送りになったという。ニュース映像には大勢の人が遮断機が上がるのを待っている様子が映し出されていた▼出勤途中の会社員だろうか。遮断機が下りた後も踏切を渡っていく人がいた。危険な行為であることは言うまでもないが、遮断機の前にはたくさんの小学生もいた。その中を平然と突っ切っていく大人の姿を子どもたちはどう見ただろうか▼「大人が作ったルールを守る子どもが、そのルールを破った大人によって命をなくす。こんな理不尽はない」。千葉県八街市で起きた事故を受け、タレントの風見しんごさんがフジテレビの番組で語っていた。風見さんは2007年に小学生の長女を事故で亡くしている▼今回の事故を起こした容疑者の男は酒を飲んでいたとの報道もある。命を落とした子どもの無念、大切な子どもを失った親の悲しみは察するに余りある。風見さんも胸が張り裂けるような思いだったに違いない。怒りを抑え、落ち着いた口調で語る姿が余計に胸を打った▼「飲酒運転は犯罪だ。やむなく起きてしまった事故と分けて考えないと飲酒運転による事故は減らない」と風見さん。同感である。と同時に、飲酒運転だけでなく、まずは一人一人が基本的なルールを守ることが大切だ。そうでなければどんな事故も防げない。

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