心理的虐待 実父の割合増 諏訪児相とあゆステ

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県諏訪児童相談所(児相)と諏訪市子ども家庭総合支援拠点「すわ☆あゆみステーション(あゆステ)」がまとめた昨年度の相談状況から、虐待対応件数が減少する一方、実父が虐待者となる割合が高まっていることが分かった。家庭内で夫から妻への暴力(DV)などを子どもが目撃し、心理的虐待につながっているケースが増えており、コロナ禍の影響もあるとみられる。

同児相のまとめによると、昨年度の虐待対応件数は前年度に比べ53件減少し、399件となった。これまでは実母による虐待が最も多かったが、昨年度は実父からの虐待が1件増の202件となり、実母を逆転。全体の5割を超えた。実母からの虐待は52件減の161件だった。

虐待の種類では心理的虐待が237件で最も多く、約6割を占めた。実父からの虐待はDVを目撃するなどの心理的虐待が目立つ。被虐待児の年代別では小学生が134件(33・6%)で最も多いが、全体的に減少する中で、高校生らが前年度に比べ3件増えた。

あゆステへの虐待相談のまとめでも実父の虐待が目立った。児童虐待受付件数55件のうち、実父は34件で6割を超え、実母は20件(36・4%)だった。被虐待児は0~3歳未満と小学生がいずれも16人で最も多かったが、各年代で前年度を下回る中、高校生だけ1人増えた。

諏訪児相は「夫婦げんかの際の暴言やDVの現場の目撃は子どもの心に大きな負担となる」と話す。高校生の増加については「高校生が自ら助けを求めるケースが見られるようになってきたのも一因かもしれない」としている。

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