うな重を気球で成層圏へ 観光荘と松工生協力

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うなぎのかば焼きを宇宙飛行士が長期滞在する国際宇宙ステーション(ISS)に届ける「ウナギャラクシープロジェクト」を展開するうなぎ料理店「観光荘」(岡谷市川岸東、宮澤健社長)は2日、松本工業高校(松本市)の生徒と協力し、うな重を地上30キロの成層圏に気球で届けると発表した。上昇する様子は生徒が360度カメラを遠隔操作しながら撮影する。年内にも実現させる見通しだ。

高校生との取り組みは3月に始まった。同社の宇宙日本食開発を支援するコンサルタントの紹介で、同校生徒が「気球でカメラを打ち上げ、宇宙を見たい」という夢を持っていることを知り、互いに協力することになった。

ただ打ち上げ費用は1回200万円。高校生だけでは捻出できない金額のため、同社が近くクラウドファンディングを始め、打ち上げやカメラの購入、関連装置の製作費用を募る。目標は300万円。

生徒たちにとって、観光荘との連携で夢実現への道が開けた。オンラインで会見した宮澤社長(44)によると、実現の見通しが立ったことで「高校生の取り組みに対する目つきが変わった」という。今後、打ち上げに必要なデータ収集などを行い、10月から12月の間に、同校のグラウンドから打ち上げる。

宮澤社長は「プロジェクトを一緒に進める中で、生徒たちは『宇宙飛行士になりたい』と話すようになった。子どもたちにとっていい経験になるといい。映し出される映像で皆さんを元気にしたい」と話している。
 
同社は蚕のさなぎを餌に混ぜて育てた自社開発の国産ウナギ「シルクうなぎ」のかば焼きを、2023年ごろにISSに長期滞在する古川聡宇宙飛行士向けの「宇宙日本食」として採用してもらうため、加工体制を整え、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に申請している。

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