都市部と共創特産品開発へ 飯島町

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早稲田大輔さん(右)の話に耳を傾ける特産品開発プログラムの参加者=2日、飯島町七久保

飯島町は、都市部で働く企業人の意見やアイデアを取り入れて地元農家らと共に特産品開発を進めるプログラムを開始した。地域の課題解決に向けて、外部の視点を積極的に注入して新たな価値観を生み出す取り組み。普段は異なる環境で暮らす都市と農村の住民が協力する”共創環境”を構築、定着させ、関係人口の増加を図る。

今年度は果樹を使った特産品開発を進める。現地の人と一緒になって創り上げたり、行動したりしたいという意欲を持った首都圏、関西圏の企業人ら10人が2日から3日間、町内に滞在。農家を回って聞き取り調査をし、龍谷大学と結んで産品についてのオンライン講義も受ける。

初日は早速、無添加で多品種の飲み比べが楽しめるリンゴジュースの加工、販売に取り組む農家などを訪問し、農家の思いに耳を傾けた。

果樹の苗木の生産、販売に取り組む七久保の早稲田種苗農園では、代表の早稲田大輔さん(39)が園地を案内。産地を維持して販売に力を入れるためにも若い力が必要だと説明し、「人材育成に力を入れていきたい」と意気込んだ。

質疑にも熱が入り、早稲田さんは「外部のアイデアが入ると、視点が広がると思う」と今回の取り組みに期待を寄せた。

一行は続いて近くの森本勝弘さん(74)の農園を訪れた。森本さんは生果の販売だけでは経営的に厳しく、将来性も見込めないと述べ、後継者問題につながっていると指摘。「農家は個人で動くことが多く、さまざまな人とつながりを持つ機会が少なかった。課題を一緒に乗り越えていければ」と望んだ。

メーカーで営業職として働く大澤八千代さん=大阪市=は「農産物の販売は産地ひとくくりで、個々の農家の顔が見えない。それぞれこだわりを持っているストーリー性などが伝えられると、また違ってくると思う」と話した。

9月まで数回に分けて集まって開発を進め、10月に町に具体的な提案を行う計画だ。

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