2021年7月6日付

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今年の梅雨入りは西日本が早かったわりに、東日本はいつになるかとやきもきさせられたが、梅雨に入ってからはぐずついた天候で雨も続き、「梅雨」を実感させられている。コロナ禍の今年に限っては、かえって外出も少なくなり、まんざら梅雨も悪くないと思わせる▼しかし梅雨時期は台風シーズンと並ぶ出水期であることを忘れてはいけない。毎年のように雨による災害が発生しており、今年も一大観光地・熱海で想像を絶する土石流により甚大な被害が出た。今なお20人ほどの住民の安否が確認できていない▼近年は街中に防犯カメラが増え、スマートフォンで簡単に映像を撮影できることもあって災害時の様子が記録されることも多くなった。熱海の土石流もさまざまな映像が撮られており、上流から押し寄せる土石流の映像を目にすると、自然の脅威、人の無力さを感じずにはいられない▼2006年7月17~19日にかけ、諏訪地域や辰野町は梅雨前線がもたらした豪雨に見舞われ、各地で土石流などが発生。岡谷市と辰野町で合わせて10人の命が失われた。消防や自衛隊員らが泥まみれで懸命に捜索する姿は今も脳裏に焼き付いて離れない▼山に囲まれた長野県は土石流や土砂崩れなどの危険と隣り合わせであることを常に考えていなくてはならない。災害はいつ起きるか分からない。起きてから対応するのでは大切な命は守ることができないのだ。

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