「話を聞いてほしい」増加 チャイルドライン

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子どもたちの現状を報告する(左から)チャイルドラインすわの宮野孝樹さんと宮澤節子さん

18歳以下の子どもの悩みを電話で聞く「チャイルドラインすわ」は6日、諏訪市役所で会見を開き、2020年度の受付件数を発表した。新型コロナウイルスの影響で活動が一時制限され、受付件数が前年度に比べて減ったが、「話を聞いてほしい」と願う子どもの割合は増えているという。「子どもの話をじっくり聞いてあげてほしい」と呼び掛けている。

チャイルドラインは毎日午後4~9時に開設される子ども専用電話。全国68団体、2000人超のボランティアが交代で支えていて、年間約20万件の「声」に寄り添う。県内では4団体が活動し、20年度は7868件(前年度比4131件減)を受け付けた。

このうち「すわ」は2401件(907件減)を受け付けた。火曜と金曜の週2日担当し、子どもからの電話を受ける受け手2人と、同じ部屋で受け手を支える支え手1人の3人一組を2班つくり、2回線の電話に対応する。諏訪地域を中心に受け手23人、支え手9人が所属しているが、人手不足が課題という。

県内4団体が受けた電話のうち、会話成立件数は2604件(33.1%)。「困っている」が416件、「不安」が405件、「つらい・苦しい」が297件に上った。動機は「話を聞いてほしい」が78%に達し、前年度より増加している。「家庭や地域とのつながりが弱くなっていて、孤立している子どもが多い。新型コロナがそれに拍車を掛けている」と話す。

20年度はチャイルドラインすわ開設15周年だった。宮野孝樹運営委員長は、県や賛助会員の支援、受け手と支え手の協力に感謝した上で、「子どもたちのコミュニケーション能力や自尊心、自己肯定感が育っていない。これは社会全体の問題だ。子どもの気持ちに寄り添い、心を育ててほしい」と語り、子どもの心の居場所づくりを強調した。

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