2021年7月8日付

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日本のユニバーサルデザインの起源は柏餅とも言われている。柏の葉の表を中にして包むか、裏を中にするかで中身があずき餡か、みそ餡か分かるようにした。目が不自由な人も手触りで中身が判別できた▼できるだけ多くの人に分かりやすく、利用しやすいようにデザインすることで、モノばかりでなくサービス、仕組みなど幅広い分野で求められる。東京五輪・パラリンピックに向け、全国的に推進する行動計画も策定された▼富士見高の生徒がこのほど、町社協から学んだ一つが誰もが見やすい「色」。白内障の状態に似た見え方となるフェースシールド越しにさまざまな配色を見た。自分も眺めてみたが、文字と背景の色の組み合わせや明度差でこれほど見え方が変わるものかと驚いた▼富士見高原リゾートでも多くの発見ができる。誰でも、誰とでも、いつでも自然や景色が楽しめるユニバーサルフィールド。自動運転のカートで標高1420メートルの地まで誰もが行くことができ、足の不自由な方々もアウトドア用車いすなどで家族や介助者と散策できる▼散策路はウッドチップ舗装。アスファルトの方が優しいのではと思ってしまうが、そうでないことに気付く。車いすに乗りながら花に近付けるほか、チップが介助者の足腰の負担を軽減し、地面からの反射熱も抑える。人にも環境にも優しいデザインだ。参考になる事例が身近な場所にも多くある。

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