「島田屋」の土地建物取得 伊那の「はしば」

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はしばコーポレーションが土地、建物を取得した「島田屋」

伊那市内などで飲食店を運営する「はしばコーポレーション」(伊那市)が、昨年9月に破産した「島田屋」(同)の土地、建物を取得した。建物はビジネスホテルとして運営されていたほか、かつては衣料品店や宝飾店が営業し、同市の中心市街地の顔として親しまれてきた。八木択真社長(42)は「まちの衰退を食い止めたい」と取得を決断したという。今後、ホテルの営業再開を目指すとともに、店舗スペースの活用を検討していく方針だ。

島田屋は1915年に日用雑貨店として創業し、会社は50年に設立された。当初は衣料品販売を主力に事業を拡大したが、商店街の空洞化などから縮小。97年に「第一ホテル島田屋」を開業したが、近年は業績が伸び悩み、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって昨年4月以降は休業、同9月に破産した。

八木社長によると、建物は鉄筋コンクリート造り地上4階・地下1階建てで、延べ床面積は約2300平方メートル。ホテルは3、4階に入り、22室ある。営業再開の時期は未定としている。一方、1、2階の店舗スペースのうち、1階の一部にはカフェが入ることが決まっているが、そのほかの部分は未定という。

八木社長は「周辺では廃業する商店が続出し、ニシザワデパートも閉店した。衰退を何とか食い止めたい」と説明。「島田屋は消防法に適用させるための改修に多額の費用がかかるため、競売になっても買い手が付かず、廃虚化する可能性が高い。駅周辺にこれ以上、廃虚物件を増やすわけにはいかないという強い思いもある」と話した。

近くの商店主、平賀裕子さん(57)は「ニシザワデパートの閉店は衝撃だったが、新しいものになる。一方で古いものも活用する。多様性があり、お互い良い関係でまちが発展すればいい」と期待。6日夜には、まちづくりについて話し合う会合に八木社長を招いて意見を交換し、店舗スペースの活用方法を中心にアイデアを出し合った。

八木社長は「いろいろなアイデアを組み合わせれば面白い場所になる」と話し、今後も地域と連携し、まちを盛り上げていく考えを示した。

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