2016年09月14日付

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諏訪地方は集落ごとの小宮の御柱祭がピークを迎える。今週末は茅野市内だけでも21区が20の小宮の御柱を曳く。合同で行う区があったり、複数の神社の御柱を曳く区があったり。曳行の方法もそれぞれで、伝統の台車を使って曳いたり人口減から曳行する柱を減らしたり▼確か、前回の2010年に団地で行われた御柱祭だった。立派な御柱を区民たちが元気に曳いていたが、曳行の列からは「こんなでかい柱はもう曳けないぞ」というような声が▼団地が完成し新しい神社を建てて御柱を始めたあのころは、まだみんな若かったな、というわけだ。聞きようによっては「次の御柱は誰が曳くんだ」とも取れる。住民が同じ世代に集中しているような場所では、次の世代へと引き継いでいくのが難しくなる▼今回、別の団地では祭りを取り仕切る区の役員が、職業柄、木を切ったり建てたりの作業に縁のない人で、とにかく「試行錯誤」を繰り返しながら準備を進めているという。住んでいる人たちが、その地区の流儀や歴史を作っていく▼場所により苦労もいろいろ多いだろうが、祭りは古里の風景を心に強く残す機会。楽しい思い出にしてほしい。お年寄りは、子どもがはしゃぎ回る姿をいとおしんで見ているだろう。「これが最後の御柱」とは、お年寄りからよく聞く言葉。集落の中をにぎやかに進む小宮祭こそ、心待ちにしている人が多いかもしれない。

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