「飯島旅情」の作者判明 駒ケ根の井口さん

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「飯島旅情」「飯島の夜」の復活、普及を目指す飯島町の有志と対面を果たし、美声を披露した「湯の花太郎」こと井口義一さん(左)

飯島町でカセットテープに残された演歌「飯島旅情」と「飯島の夜」を復活させようという住民有志の取り組みを報じた9日付の長野日報紙面を見た読者からの情報提供で、謎に包まれていたこの歌の作者で歌手の「湯の花太郎」が駒ケ根市小町屋に住む井口義一さん(79)であることが分かった。早速、住民有志と対面を果たし、復活、普及に向けて協力することを快く引き受けた。

本紙記事を読んだシューワ美術本店(駒ケ根市)の井坪勇会長(79)は井口さんと旧知の仲で、復活に取り組む桃澤匡行さんら有志が「湯の花太郎」を探していることを知り、両者に連絡をして市内で引き合わせた。

大阪出身の井口さんは、若くして日本の喜劇王とも呼ばれた俳優で歌手の榎本健一に弟子入り。300曲にものぼる楽曲制作のほか、浅草のステージなどにも立った。土木工事などに職を移して長野県に移住し、飯島町でも暮らした。

町が1986年に町発足30周年を迎えた時と重なり、「お世話になっている町に恩返ししたい」と、「飯島旅情」「飯島の夜」を作詞、作曲。レコーディングした録音テープは知人らに配るなどし、町内にあったショッピングセンターで発表会も開いた。

清流沿いにある町内の与田切公園で構想を練り、町の豊かな自然と人情を描いた思い入れの強い曲だったが、町内では時間と共に忘れ去られていった。

今回、有志の手によって脚光を浴びることになり「本人の気持ち以上に周りの人が盛り上がってくれて本当にうれしい」と井口さん。有志を前に自慢ののども披露し、桃澤さんらは「ぜひ町へ来て歌ってほしい」とラブコールを送っていた。

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