八ケ岳の縄文”火話” 3博物館で合同企画展

LINEで送る
Pocket

縄文時代の「火」をテーマにした3館共同企画展。富士見町の井戸尻考古館では約20点を展示している

富士見町、原村、山梨県北杜市の八ケ岳南西麓にある3館の博物館で10日から、共同企画展「山麓”火”story(ヒストリー)」が始まった。縄文時代の「火」を共通テーマに各館が土器や土偶などを展示しながら、独自の切り口で当時の生活や文化、精神世界などを紹介。八ケ岳の縄文”火話”(秘話)がたっぷり詰まっているとして、来館を呼び掛けている。

富士見町井戸尻考古館の企画展は、町内で出土した縄文中期(約4000~5000年前)の約20点を展示。中で火をともしたと考えられる人面香炉形土器をはじめ、いろりの周辺で良く見つかる石棒を並べ、縄文の精神世界や哲学に迫る内容となっている。

縄文時代中期は、井戸尻遺跡や曽利遺跡からよく見える富士山が噴火していた時期でもあり、縄文人の火、山に対する畏敬や畏怖の念について考察。副島蔵人学芸員は「縄文人がどういう思いで火を捉えていたかを知っていただけたら」と話す。

原村の八ケ岳美術館は、実生活での火の使用をテーマにし、火にまつわる痕跡や出土遺物を紹介する。北杜市考古資料館(大泉町)は儀礼行為に関わる約40点を展示。長谷川誠学芸員は「諏訪地域では少ない晩期の遺跡や祭祀に関する遺物が中心。諏訪からも足を運んでいただければ」と呼び掛ける。

3市町村が結ぶ八ケ岳定住自立圏共生ビジョンに基づく企画展。移住定住促進も目的で、9月25、26の両日には東京・八王子発着の「縄文バスツアー」を催行する予定。3館を巡ると、オリジナル缶バッジが入手できるスタンプラリー企画も用意している。

11月23日まで。開館時間や入館料、休館日などの問い合わせは各博物館へ。縄文バスツアーの申し込み、問い合わせは北杜市長坂町の郷土資料館(電話0551・32・6498)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP