「ポレポレの丘」運営の軌跡 理事長が出版

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「ポレポレの丘奮闘記」を出版した赤羽さん

「ポレポレの丘奮闘記」を出版した赤羽さん

伊那市高遠町の自然公園ポレポレの丘を運営する信州高遠花摘み倶楽部の理事長の赤羽久人さん(67)が、公園のこれまでの足跡をまとめた「ポレポレの丘奮闘記」を自費出版した。手探り状態で始まった公園運営が試行錯誤の末に誰もが愛する場所になった軌跡を記した。

同公園は通年観光を目指して高遠中学校近くの棚田があった耕作放棄を開墾して2005年に開所。荒れ放題だった傾斜地の木々を伐採して歩道を造成し、あずまやを建てた。県からの補助金を受け、事務所やパソコン、コピー機などのインフラを整え、公園の管理者や事務員らスタッフを雇った。収入がないため初年度から多額の負債を抱え、活動から離れるメンバーが相次いだ。

決められた場所を個人が責任を持って管理するマイガーデン制度や、虫やネズミが苦手な花を植えて無農薬で野菜を育てるコンパニオンプランツ、雑穀のアマランサスの栽培など新たな取り組みで公園の運営をしてきた。当初目標にしていた通年観光から、できる範囲で公園を管理する方針に改めた。

賛同者も増え、12年には若手有志によるチームポレポレが立ち上がり、公園のマスコット「ポレポレ君」が誕生した。親子で遊べるプレーパークを造成し、人が集まる場所になった。

著作では約10年間の歩みのほか公園に咲く花や伊那谷の食文化、地元の名物などを紹介する。写真とイラストをふんだんに使い、子どもが理解できるよう分かりやすい文章を心がけた。

赤羽さんは「植物と人間は同じで土や光、水で成長し、消毒や薬で弱ってしまう。地域に暮らすばか者、若者、よそ者がつながり、自然の中で育つよさを知ってもらえれば」と著作に込めた思いを話している。

126ページ。2000部を発行。1500円(税別)。同公園で取り扱っている。

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