2021年7月14日付

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高い放物線を描くホームランは野球の醍醐味の一つだ。一気に点差を逆転したり、劇的な場面を演出したりするが誰もが狙って打てるわけではない。人一倍の努力や天性の力が土台にあるとされる▼米大リーグエンゼルスの大谷翔平選手が日本時間13日に行われたMLBホームランダービーに日本人で初めて出場した。大リーグを代表するスラッガー8人によるトーナメント方式。惜しくも1回戦で敗れたが真剣勝負の中にショーの要素があり、大谷選手も大観衆を前に楽しんでいるように見えた▼ホームランを放った時の「ビッグフライ、オオタニサン」の現地実況が有名になった。前半戦を終了した時点で両リーグトップの33本。特に最近の量産には驚かされる。時事通信の記事では「技術、精神面でさらに順応できている」とのマドン監督のコメントを紹介。卓越した対応能力への評価が高い▼日本のプロ野球日本ハムを経て米国に渡った。メジャー1年目で新人王に輝いた。2018年には右肘手術をするなど必ずしも順風満帆ではなかったと感じるが、そうした試練を成長につなげたのも一流選手の証しだ▼誠実な人柄もあり、米国でも人気が高い。競争の激しいプロの世界で投打の二刀流で活躍する姿は野球に打ち込む子どもたちの憧れだろう。球宴を挟んでの後半戦も大谷選手らしい胸のすくような「ビッグフライ」をたくさん打ってほしい。

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