64年聖火リレーユニホーム  高遠高に現存

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先輩が着た57年前のユニホームを中央に記念写真に納まる陸上部員

東京五輪の開幕が迫る中、高遠高校(伊那市)は校内で保管していた1964年の東京五輪聖火リレーユニホームを、同校図書館に特別展示した。65年3月卒業の金子幸男さん=東京都=が着用した現物で、上下白のシンプルなデザインながら胸のエンブレムが今も色あせずに輝く。図書館には「東京オリンピック・パラリンピック今昔物語」コーナーが設けられ、生徒たちの視線を集めている。

高校在学中に東京五輪の新聞記事の切り抜きをまとめていた金子さんが、手作りスクラップブックとともに、2年前に母校に寄贈した。

「高遠高校の歩み」によると、同校は64年10月6日に行われた東京五輪聖火リレーで辰野町の信濃川島駅から上島バス停までの1.2キロを担当し、生徒会役員や各学級、クラブの代表ら23人が一団となって聖火を運んだ。金子さんはリレー隊の一員として走った。ユニホームと一緒に保管されていた資料の中には聖火リレーの実施要項もあり、走行の隊列や中継所でのトーチの受け渡し形式などが細かく定められ、予備トーチの引き継ぎも行われていたことが分かる。

五輪はスポーツ選手にとっては特別で、陸上部3年の生徒(17)は、五輪のエンブレムが縫い付けられたランニングシャツに「肌着みたいな生地だったんだ」と興味津々。伸縮性のない白パンツに触れると、「これは伸びない。走りづらくない?」と、素材が進歩した今のスポーツウエアとの違いに驚いた様子だった。陸上部部長の生徒(18)は「学校にこんなものがあるとは思ってもみなかった。五輪は遠い存在だったけれど、身近に感じる」と話した。

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