ドローンで児童見守り 富士見で実証実験

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下校する児童をドローンで上空から撮影し、送られてきた映像の評価を行う参加者

下校する児童をドローンで上空から撮影し、送られてきた映像の評価を行う参加者

富士見町境の境小学校通学路で13日、ドローン(無人航空機)を使って児童の通学の安全を見守る実証実験が行われた。下校する児童をドローンで上空から撮影し、送られてきた映像を見ながら児童の顔などを認識できるかといった点を検討。実施した諏訪東京理科大工学部の市川純章教授は「検討課題も明らかになった。実用化に向けた検証を続けていきたい」と話していた。

実験は、同町PTA連合会の小林滋会長から児童の見守りにドローンを活用できないかと相談を受けた市川教授が、「ドローンの近年の高性能化に伴い、上空からの見守りの可能性が考えられるようになった。民家から離れ、人目のつかない通学路での児童の安全確保につながれば」と計画。飛行は諏訪圏マルチコプター協会が協力した。

人家が少ない同町高森~先達にかけての県道約1キロ区間で実施。下校する先達などの児童たちを、地上約10メートル~約100メートルまで高度と角度を変えながらドローンで撮影。沿道にある企業の駐車場にモニターを設置し、映し出される映像を同校や茅野署などの関係者が見ながら、児童の判別ができるかといった評価を行った。

映像では児童の特定はできず、市川教授は「カメラへのズームレンズの装着など今後詰めなければならない課題が分かった」。ドローンの活用については「通学路に異常がないか調べるといった予防や監視による犯罪の抑止効果が期待できるのでは」と話した。

同校では登下校の児童の安全対策として同じ方向の児童はまとまって帰宅したり、地域住民や教諭、PTAの見守り活動などを行っている。飯田八重子校長は「通学路で猿を見たという情報もある。山間地域の児童の安全確保のためにドローンのさまざまな可能性を生かしてもらえればありがたい」。小林会長は「有効性が立証され、子どもたちの安全に結び付けばいい」と話していた。

市川教授は「操縦者にかかるコスト負担といった課題もあるが、ドローンが今後発達し安心を助ける技術になればいい」と話していた。

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