目指せ健康長寿のまち 駒ケ根市の取り組みを探る・2 栄養指導への活用

LINEで送る
Pocket

駒ケ根市内のかかりつけ医では、患者の治療や個別指導への活動量計の活用が始まった。院内に健康ステーションを開設した駒ケ根市上穂栄町の中谷内科医院では、高血圧や糖尿病の治療と予防に、栄養指導と連動させてデータを利用する。中谷均院長は「病気の発症や進行を抑え、健康な生活を維持するような効果がいずれ表れるだろう」と期待している。

診察室の2階に運動器具を設置した運動室や、専任の管理栄養士を配置した食事・運動指導室を整備している同医院。糖尿病や高血圧の患者には、院長からの処方を受けて管理栄養士が栄養指導をし、併せて院長の運動処方に基づいた運動の仕方をアドバイスしている。指導室には体成分分析装置があり、患者の体成分分析のデータと活動量計のデータをセットで活用しているのが特徴という。

栄養・運動指導では、活動量計に蓄積されたデータを取り出し、運動の質や消費カロリーをチェックする。吉澤勝治管理栄養士は「消費カロリーも活動量でかなり違う。例えば1500キロカロリーとっている人が1400キロカロリーしか消費していなければそれが体脂肪に変わる。活動量計は消費カロリーも出るので患者さんの食事指導にも役に立つし、説得力がある」と話す。

さらに、体成分と関連付けてデータを活用。活動量と筋肉量や体脂肪の増減を比較し、運動の効果を視覚的に伝えながら、その人の年齢や体格等に合わせたトレーニングの方法を紹介している。

同医院では、栄養と運動は車の両輪―と考え、高血圧や糖尿病、脂質異常症の患者には開院以来18年、栄養と運動を一体で指導してきた。患者の反応も良好で、診察前の時間を使って運動室にやってきた67歳の女性は「やればやるほど調子がいい」と運動の効果を実感している様子だ。中谷院長は「活動量計という大きな武器が加わり、指導しやすくなった。運動の成果を見える形にしたことで、患者さんにしても分かりやすくなったのではないか」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP