「入野谷在来」を商標に 伊那そば振興会

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伊那市内のそば店や関係団体でつくる「信州そば発祥の地 伊那そば振興会」(飯島進会長)は15日、臨時総会を市役所で開き、地元産在来種ソバとして復活させた「入野谷在来」に関する名称について、特許庁の地域団体商標への登録を検討する方針を確認した。地域ブランドを守り、広く発信していく狙い。出願には法人格が必要なため、法人格を持つ農業団体や商工団体に協力を求め、出願につなげたい考えだ。

飯島会長によると、昨年暮れに「入野谷そば」「入野谷在来そば」という名称が勝手に商標登録出願されていることが分かった。このため、今年1月に弁理士事務所に相談し、出願を認めないよう資料を集め、特許庁の審査官に情報を提供。その結果、いずれの名称も出願は認められなかったという。

これを受けて飯島会長は「今後もこうしたことがないよう商標を取らなければいけないのではないか」という動きになったと説明。「高遠そば」の名称も「以前からいろいろな所で使われている」とし、併せて登録を検討していく考えを示した。

地域団体商標は、地域ブランドの保護による地域活性化を目的に2006年4月に導入された。登録する名称は「入野谷在来そば」「入野谷そば」「高遠そば」を想定。「入野谷」に関しては農林水産省の地理的表示(GI)への登録も検討するよう求める意見も出た。

「入野谷在来」は、14年に県野菜花き試験場(塩尻市)で、伊那市長谷浦で採取されたとみられる在来種の種約20グラムが見つかったことがきっかけで復活に向けたプロジェクトがスタート。同試験場で増やされた種300グラムを譲り受け、浦のほ場で16年から栽培を始めた。

一帯はかつてソバの名産地として知られた「入野谷」(高遠の一部と長谷)と呼ばれる地域で、徐々に作付面積を増やし、昨年は313アールのほ場で2418キログラムを収穫。市内のそば店などに出荷され、新たな名物として期待されている。

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