2021年7月18日付

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新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受け、史上初の延期となった東京五輪が23日に開幕する。開催をめぐっては感染防止の観点から今なお反対意見が根強い。強行する政府やIOCへの不信感が高まる中、「楽しみ」とは公言しにくい状況に息苦しさを感じる▼大手調査会社イプソスが今月公表した東京五輪に関する28カ国での世論調査によると、全体の57%が開催に反対。国内では「開催すべきでない」との回答が78%を占めた。新型コロナウイルスへの懸念から開催への支持は低調といい、大会自体への関心も低いようだ▼「盛り上がらんなぁ」。立ち寄った飲食店の臨席から、そんな声が聞こえてきた。通常なら開幕前に注目競技や有力選手などについて特集が組まれたりもするが、メディアは批判ばかり。競技や選手に寄り添った情報がないことをぼやいていた▼「選手がコロナ陽性」「隔離施設から行方不明」。公共の電波では入国するウガンダ選手団の映像が繰り返し流される。まるで摘発された犯罪集団のように。代表選手に対する敬意や歓迎ムードがみじんも感じられないのは残念だ▼東京五輪をめぐる国民の不信感や憤りは理解できる。ただ大会に照準を合わせ、努力を重ねてきた選手たちに責任はない。ホスト国の住民として冷めた見方に終始することなく、やるからには選手たちの頑張りを全力で応援し、楽しませてもらいたい。

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