小江川ポンプゲート完成 茅野市が現地説明会

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完成した小江川ポンプゲート。ポンプの前方に「除塵機」が設置されており、流れてきたごみを除去する

茅野市が同市上原の雨水渠「小江川」の内水氾濫防止を目的に設置工事を進めていた小江川ポンプゲートが完成し、18日、地元住民対象の現地説明会が開かれた。小江川は合流する上川の水位が上昇すると、排水できなくなったり上川の水が逆流したりして氾濫が発生。周辺住宅の浸水がたびたび起きており、地元住民は大雨時の安心安全につながる-と待望の設備完成を喜んだ。

小江川は諏訪地域に大きな被害をもたらした2006年7月豪雨で氾濫し、床上・床下浸水被害が発生。17、18年にも秋の台風で浸水被害が起き、対策が急務だった。

ポンプと水門が一体化した構造で、水門が降りて上川からの逆流を防ぐとともに、口径1.2メートルの大型ポンプ2基で排水する。排水能力は毎秒6トン。ポンプ前方には流れ込むごみを除去する除塵機を設けた。事業費は今年度内の終了を見込む関連工事を含め約9億6000万円。一部国の補助を受けた。

水門と一体化している2基のポンプ。口径1.2メートルと大型だ

地元住民ら約60人が参加して市水道課職員やポンプメーカー担当者の説明を聞いた。市は近くの上川江川橋観測所の水位が2.6メートルになると発電機が始動して除塵機が動くと説明。小江川の水位が1.3メートルに達するとポンプゲートが稼働し、1.52メートルでフル運転になるとした。

説明会で今井敦市長は「これで完全ではないが、安心度が高まり一歩前進した」とあいさつ。平出美彦・上原区長(65)は「完成してうれしい」とした上で、上川のしゅんせつなど流域整備を引き続き求めた。参加した元区長の山下和人さん(67)は「何度も水害があり、徹夜で警戒したり避難所を開設したりしてきた。安心して暮らせるようになれば」と話した。

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