ジコボウ生産で地域活性 ハナイグチサミット

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人気の高いジコボウに関して研究者や森林・林業関係者らが意見を交わした「ハナイグチサミット」

人気の高いジコボウに関して研究者や森林・林業関係者らが意見を交わした「ハナイグチサミット」

カラマツ林に発生する食用キノコで、ジコボウとして県民に親しまれるハナイグチの増産を目指した「ハナイグチサミット」が14日、塩尻市片丘の県林業総合センターであった。県内と北海道の研究者や森林・林業関係者らが一堂に会し、研究発表やパネル討論を実施。林内の環境整備で確実に発生量が増えると報告し、人気の高いキノコの生産販売を通じて地域活性化や森林の適正管理につなげることを提唱した。

同センター特産部は、県内民有人工林の半分以上をカラマツが占め、諏訪や上伊那ではその割合がさらに高まると解説した。

県内6カ所での現地試験を基に、ハナイグチは雑木の除伐など環境整備をしたり、施業区に胞子を散布したりすれば発生量が増えると報告。林齢20年のカラマツ林で増産に必要な作業を60年続けたと仮定し、平均的な収量・単価を当てはめて試算すると、1ヘクタール当たり12万6000円の利益が出るとした。

諏訪、上伊那の関係者を含めて約50人が参加した。信州大学農学部の山田明義准教授は、ハナイグチは地中温度が17度ほどまで下がると芽が動き出し、10日後ぐらいに地表に出てくると説明。「手を入れた森林の方が確実に発生が増える」と強調した。

シカによるマツタケの食害が起きる中、帯広畜産大学の橋本靖さんは「シカのふんからハナイグチと同じ仲間のキノコが検出される。ハナイグチも被害に遭っていそう」と推察した。道立総合研究機構林産試験場は、信州のジコボウ・リコボウに対し、道内ではラクヨウ・オンナキノコと呼ばれていると紹介。「人気ナンバーワンキノコ」と道民の熱愛ぶりを伝えていた。

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