色彩鮮やか彫漆作品 きょうから小口正二展

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開幕に先駆けて開かれた内覧会

諏訪市名誉市民の彫漆家、故小口正二さん(1907~2000年)の作品展「彫漆家・小口正二―春はかならず来る―」(長野日報社など後援)が24日から同市美術館で始まる。市制80周年を記念した企画展で、作品展はおよそ20年ぶり。公開に先駆けて23日、小口さんが創設した現代工芸美術家協会長野会の会友らを招いて内覧会を開いた。

市制の歴史に、小口さんの創作の歩み、地元の芸術文化の振興発展と後進の育成に尽力した功績を重ねた特別展。同館の収蔵品に個人所有者の協力で集めた21点と、創作に影響を与えた先輩や同期の作家、師事したり、ゆかりある現代工芸作家の作品計19点を展示した。

彫漆は色の異なる漆を何層も塗り重ねて乾燥させ、彫刻刀で図柄を彫る技法。小口さんの作品は40代前半~死去の前年のものまであり、「大変手間のかかる制作技法だが、作品は晩年にゆくほど厚みと立体感、色彩の鮮やかさが増している。類似の構図の作品もいくつも残しており、生涯衰えない制作意欲と、深い探求心がうかがえる」(同館)という。多くが動植物をモチーフとしており、自然への畏敬と温かなまなざしもにじむ。

展示は9月26日まで。期間中は制作技法にちなんだ堆朱工芸のストラップづくりやギャラリートーク、コンサートなどを予定している。開館時間は午前9時~午後5時。毎週月曜、祝日の翌日休館。入館料は小中学生150円(諏訪地方の児童、生徒は無料)、高校生以上520円。問い合わせは同美術館(電話0266・52・1217)へ。

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