地産素材でビール 駒ケ根市・宮田村など連携

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駒ケ根市で収穫したホップの毬花

駒ケ根市や宮田村、酒造会社などが連携して進める地元産大麦を原料にしたビール・ウイスキー造りプロジェクトの一環として、地ビール「宝剣岳Ale(エール)」の仕込み作業が26日、同村の南信州ビール駒ケ岳醸造所で行われた。6次産業化の取り組みとして2017年に商品化した地ビールの醸造は5年目。今夏は大麦に加え、原料に市内産のホップを本格的に使用している。8月中旬の販売を予定している。

今夏の仕込みには昨年両市村で収穫した二条大麦「小春二条」の麦芽(モルト)300キロを使用。ビールに香りや苦味を付けるホップは、例年外国産の複数の品種を使っているが、今年は市内でまとまった量を確保できたため、地元産を本格使用した。

この日は作業に先立ち、同市の精農舎(春日知也社長)が管理するほ場で関係者がホップを収穫した。同社は18年からホップ作りに取り組み、約20アールの農地で6種類を栽培。今夏はかんきつ系の香りが特徴の品種「カスケード」の生育が順調といい、香り付けに使用する毬花を9キロ収穫。仕込みにはこのうち6キロを使用した。春日社長(53)は「農薬を使っていないので虫や病気でだめになったものもある。安定した収穫が課題」と指摘。自社のホップを使ったビールを「早く飲んでみたい」と話していた。

宝剣岳エールの仕込み作業を行う関係者=南信州ビール駒ケ岳醸造所

醸造所では麦芽を専用の機械で粉砕し、お湯と混ぜて糖化。これをろ過した麦汁にホップを加えて煮沸し、タンクに移して発酵させる。今年は330ミリリットル瓶換算で約3000本分醸造。南信州ビールの竹平考輝常務(56)は「コロナで苦しい状況だが、地元のもので訴求性のある商品を提供できれば。収穫体験で観光客誘致にもつなげていきたい」と期待している。

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