2021年7月30日付

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学校から地域に出て、地域の人たちに学ぶ高校生の姿を見るのも珍しくなくなった。昨年こそ新型コロナの影響で活動が止まったが、やり方を工夫し、新型コロナ対策をとりながら徐々に動き出している▼課題探究のグループ活動で地域防災について学んでいる伊那弥生ケ丘高校の生徒たちは、国立信州高遠青少年自然の家のカリキュラムで地域を学んだ。防災意識醸成のための防災フォトロゲイニングの開催を目指しているといい、ロゲイニングで使う防災マップを観光の要素を加えて作るそうだ▼地域課題を見つけ、小グループで解決に取り組む探究的な学習活動は大学の演習(ゼミ)に似ている。生徒たちはその体験を通して課題解決能力と主体的に行動する力を身に付ける。伊那市高遠町でのフィールドワークでは防災と観光の視点で地域を巡り、気になる場所や情報を地図に落とす作業をしていた▼講師の一人、信州大学教育学部研究員の横山俊一さんが期待するのは気付き。いろいろな人たちと歩くことも大事で、小さい子どもは30分も歩けないとか、おじいちゃんには坂道が大変だと感じるようになれば見方が変わるという▼地域とのつながりがまだ少ないであろう高校生が防災、減災でどう地域に関わることができるのか―。情報の収集や発信が得意な若者だからできることがあるかもしれない。地域防災の新しい形が見えてきそうな気がする。

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