パパイア実り夢も膨らむ 下諏訪の企業

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試行錯誤しながらパパイアを育てているマイケルさん

寒冷地の信州で南国フルーツ栽培に取り組む「ドリーム&ピースカンパニー」(下諏訪町湖浜、小口勝治社長)が、諏訪市有賀のビニールハウスで育てている「パパイア」に実がなった。アパートの一室で苗を育て、ハウスに移してさらに大きく育ててきたパパイア。6月上旬に花を咲かせて小さな実を付け、現在長さ10センチ程度にまで成長。順調にいけば数カ月後には食べられるまで大きくなる見込みで、関係者は「寒冷地でのパパイア栽培の夢が実現する」と期待に胸を膨らませている。

同社は、フィリピンやベトナムなどからの技能実習生らに農業を学ぶ場を提供している。高齢化や後継者不足に悩む日本の農家に夢と希望を与える新たな作物として、南国フルーツに着目。技能実習生らとともに、パパイアの栽培に挑戦している。

国内で流通する国産パパイアは、ほとんどが野菜として使う青パパイア。しかし同社では、フルーツとして味わう国産完熟パパイアの栽培を目指している。

徐々に大きくなってきたパパイアの実

ビニールハウスや温室だけでなく、アパートの空き部屋も使って試験的な栽培を行ってきたが、苗木の半分が枯れてしまい夢を諦めかけていた。そんな時、フィリピン出身で現在山梨県内でブドウ栽培に取り組むチュウ・マイケルさんと知り合い、力を貸してもらうことにした。

マイケルさんは自国でパパイアを栽培した経験を生かし、日本の気候風土に適した栽培方法を模索。オリジナルの肥料を開発するなどして栽培に取り組んできた。現在、諏訪市豊田の同社のハウス内では青々としたパパイアの葉が生い茂り、南国を思わせる光景が広がっている。

「栽培で最も気を使うのが温度管理」とマイケルさん。「日本で多くの人と知り合い夢を追いかけることができることに感謝している。日本でパパイア栽培を確立し、フィリピンとの懸け橋にもなりたい」と話している。

同社の鈴木正人会長は「寒冷地でパパイアの実が成るのは快挙だと思う。マイケルさんと出会えたおかげ。コロナが去ればフィリピンからの技能実習生を受け入れ、パパイアを通じた人的交流も図りたい」と話している。

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