バド奥原選手の祖母宮下さん 飯島から応援

LINEで送る
Pocket

2017年の世界選手権優勝時の奥原選手の写真を見ながら、東京五輪で戦う孫が無事に大会を終えられるよう願い続けた宮下喜代子さん=飯島町鳥居原の自宅で

東京五輪バドミントン女子シングルス準々決勝は30日に行われ、中国の選手と対戦した奥原希望選手=大町市出身=は逆転の末に惜敗した。母方の祖母で飯島町鳥居原の宮下喜代子さん(84)は孫の活躍をずっと見守り、けがなく無事に大会を終えることを祈り続けてきた。2大会連続のメダルには届かなかったが、その頑張りを心からたたえた。

宮下さんが奥原選手と最後に会ったのは、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する直前で1年半以上前のこと。奥原選手は合宿中だったが、夕食時だけ抜けて会食した。

五輪の話は特別せず普段通りの会話だった。その後はコロナも拡大。五輪も1年延期になって連絡を取るのも難しくなったが、会えなくても心から声援を送り続てきた。

一方でずっと気掛りだったのが、奥原選手が過去に繰り返してきたけがのこと。五輪で気持ちを前面に出して勝利を重ねる姿に安どしながらも「何事もなく最後まで」と何よりも孫の体を案じてきた。

30日の準々決勝は、大町市で行われたパブリックビューイングで行方を見守った宮下さん。試合後30分ほどたったころ戦いを終えたばかりの奥原選手から、宮下さんら親族の元に連絡が入った。

電話口からは、「応援してくれてありがとう。また飯島町にも行くから」といつもと変わらぬ元気な声。気持ちを切り替えて気丈に振る舞う孫の様子に少し安心し、「ご苦労さま」とねぎらった。

前回のリオ五輪で銅メダルを獲得し、今回は金メダルの期待も高かった奥原選手。決勝トーナメントを控えて宮下さんは「相手も強豪ぞろい。メダルはそんなに簡単ではない」と話していた。

その不安は現実となったが、敗戦後の電話から愛孫の新たな意欲も感じ取った宮下さん。「残念だが、あれが今の希望の精いっぱいの姿。次の機会に借りを返してほしい」と温かなまな差しで話した。

おすすめ情報

PAGE TOP