諏訪5市長議会で合併質問相次ぐ 首長、慎重姿勢 

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諏訪地域の4商工会議所の会頭が8月下旬に諏訪広域連合長らに提出した広域合併に対する要望を受け、各自治体議会の9月定例会の代表、一般質問では首長の見解を問う質問が相次いだ。答弁では、「重く受け止める」としつつも民意の高まりを見極めたいとの発言が複数出された。首長の中には合併の必要性を感じないとの声もあり、考え方には首長間で温度差もあるようだ。「民意」をどう把握するかも課題だ。

代表質問が行われた諏訪市の議場。「10年先、20年先の将来を考えるべきという点でタイムリーな提言。市長の見解は」。代表質問に立った議員の一人は要望に対する所見を求めた。

金子ゆかり市長は「重く受け止めている。民意への広がりをしっかり見極め、それぞれの首長と相談したい」。合併に関する検討会のような組織の立ち上げを尋ねる質問にも「民意の盛り上がりが大前提」とし、慎重姿勢を崩さなかった。

常々「諏訪は一つ」を強調する柳平千代一茅野市長は「今すぐそのタイミングではない」。「市長自ら民意を盛り上げていく考えはないか」と迫る議員に、「残念ながら合併主導で市長に選ばれていない。茅野市を輝くまちにすることで市長になった。今の立場で(合併主導は)考えられない」とかわした。

岡谷市議会では一般質問をした議員の3分の1の5人が合併問題を取り上げ、人口減少などを背景に「合併推進」を主張。「(合併に向けた)民意づくりは首長が先導すべき」と詰め寄ったが、今井竜五市長は「住民の機運の高まりは感じていない」とした。

下諏訪町議会でも2人の議員が合併に関する考えを問い、青木悟町長は「各自治体が自立のまちづくりに向けて努力してきたこともあり、慎重に対応しないといけない」とし、「民意の判断をし、その盛り上がりを受けて行政が考えていくことが必要」と述べた。

議会で質問が出された5市町の首長の中では唯一、合併は必要ないとの立場を明確にしたのは富士見町の小林一彦町長。「今のやり方がベスト。合併すれば諏訪地域が活性化されるという考え方は飛躍があり過ぎる」。消防や介護保険事業などを挙げ、現状で広域的な連携はとれているとの認識を示した。

原村議会では合併に関する質問は出なかった。五味武雄村長は取材に、「広域連合の機能強化で大抵のことは対応できると考えている」との考えを示した。村議の一人は「平成の大合併」で自立の道を選択した経緯に触れつつ「議会活動をする中で村民からは合併の声は聞かれない」と話した。

民意については、行政側から「何より議会自体が民意を代表しており、議員の議論も大事になってくる」(茅野市)との指摘もあった。

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