寸劇で促す免許返納 富士見町交番など

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本番に向け演技の稽古をする署員

本番に向け演技の稽古をする署員

茅野署富士見町交番と同署交通課は、車の運転が難しくなった高齢者の運転免許返納を促そうと、寸劇を取り入れた活動を始める。27日に若宮区で開く交通安全教室で初めて披露する。方言を取り入れた親しみやすい内容で、「自主返納を考えるきっかけになってほしい」と願っている。

同署によると、管内で高齢ドライバーによる人身事故は、全事故件数の約4割を占め、増加傾向。原因は身体機能の衰えが目立ち、認知症が疑われるケースもある。

今年5月には、同町で高齢者による死亡事故が発生し、町は「死亡事故緊急非常事態宣言」を発令。これを機に、町と同署が自己返納の働きかけに乗り出した。町の広報での呼び掛けや、署員が高齢ドライバー宅を訪問したり、事故を起こしたドライバーへ手紙を送って返納を促したりしている。

寸劇での啓発は同交番署員の発案で、同交番の新井博堂巡査部長(30)が、台本を書いた。日ごろの町民との触れ合いで耳になじんだ方言を取り入れ、ざっくばらんな演出を工夫。祖父と、祖父の運転能力の衰えを案じる家族のやりとりをユーモアを交えて描き、同交番と交通課の4人が演じる。

生活交通手段として運転免許を手放せない高齢者も少なくない。新井巡査部長は「返納は、本人にとってとても勇気が要り、家族も言い出しにくい。寸劇で楽しく学んで返納を意識し、家庭内で話し合うきっかけになれば」と話している。

地区の要望に応じて上演していくほか、10月5日に県下各警察署が競う「県警交通安全教育技能コンクール」にも出場する予定。

若宮区での教室は午後1時半から構造改善センターで開き、シニアカー(高齢者向け1人用電動車両)の試乗体験もある。

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