長田新の「原爆の子」特集 茅野市に雑誌寄贈

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今井市長(中)と山田教育長(右)に、茅野市出身の長田新の特集号を手渡す川島さん

茅野市下古田出身の教育学者、長田新(1887~1961年)が、広島で被爆した児童・生徒の手記をまとめた「原爆の子」(1951年、岩波書店刊)の発刊70年を記念し、日本子どもを守る会(本部・東京)は機関誌「子どものしあわせ」8月号に同書を特集した。6日、同会副会長で同誌編集長を務める川島弘さん(70)=辰野町=が市役所を訪ね、長田の出身地の小中学生の平和教育に役立ててほしい―と、特集号20冊を市に寄贈した。

この日は、今井敦市長と山田利幸教育長が出席し、同誌を受け取った。川島さんとともに、長田の顕彰に取り組んできた同市のグループ「ふるさと文化を語り継ぐ会」メンバーらも同席。川島さんは、世界的な教育学者であるにもかかわらず、地元であまり知られていない長田について地元の人に知ってもらう機会になれば―と思いを伝えた。

長田は諏訪中学校(現諏訪清陵高校)に入学し、広島高等師範学校(現広島大学)に進学。さらに京都帝国大学に進み、上京して文部官僚の秘書を務めた。母校の広島高等師範学校の講師となり、ペスタロッチー(スイスの教育学者)の研究者として世界的な評価を受けた。45年8月6日、広島で被爆。重傷を負いながらも、二度と悲劇を繰り返してはならないと、被爆した児童生徒の手記を集め「原爆の子」を出版した。

川島さんは「郷土の偉大な先輩を子どもたちに知ってもらい、教育や平和に尽くしたいと思う子が出てくれたら」と話した。

今井市長は「子どもたちにこうした本に触れ、平和について考えてほしい」と寄贈に感謝。山田教育長は「まずは先生たちに読んでもらい、今の教育にとって必要なことを読み取ってほしい」とした。

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