新たにテント場も整備 中アの檜尾避難小屋

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中央アルプスの檜尾避難小屋で始まった増改築工事(駒ケ根市提供)

駒ケ根市は、中央アルプス・檜尾岳(2728メートル)頂上近くにある山小屋「檜尾避難小屋」の増改築工事に着手した。小屋の収容人数を拡大し、幕営が可能なテント場も新たに整備する計画。トップシーズンには管理人を常駐させ、登山客の安全確保や周辺環境の保全を図る。現地では7月下旬から増築部分の基礎工事が進められており、10月上旬の完成を目指している。

檜尾避難小屋は中ア宝剣岳と空木岳のほぼ中間に位置し、縦走を楽しむ登山者の需要も高い。計画では既存の避難小屋(約23平方メートル)に木造平屋の小屋(約28平方メートル)を増築。内部にロフトを設けることで、収容人数はこれまでの10人ほどから30人程度まで拡大する。檜尾岳直下には緊急時にヘリポートとして利用できるテント場を新設。小屋には管理人を配置するための設備や炊事場も整備する。

事業費は9000万円。中アの国定公園化を受け、国県の補助金を活用して事業化した。このうち市の負担分は2475万円。財政負担の軽減を図るため、事業費を一般から募るガバメントクラウドファンディングを初めて実施し、当初目標としていた300万円を大きく上回る764万円の寄付が集まった。このほか企業版ふるさと納税制度を利用して200万円の寄付が寄せられている。

市商工観光課は「予想を上回る寄付。小屋の完成が楽しみというメッセージもいただいている」とし、多くの協力に感謝。年内の完成に向け「期待に応えられる素晴らしい小屋にしていきたい」と意気込んでいる。

現地へはヘリコプターで資機材を荷上げし、工事は7月23日に着手。期間中は避難小屋が使用できなくなるため、テント場整備予定地に仮設の避難小屋(定員6人)を設置している。現在は作業員が寝泊まりしながら増築部の基礎工事を進めている。小屋は10月中に完成する見通しだが、当面は避難小屋として建物の一部のみを開放。管理人を置いた本格的な運営は来年7月上旬以降を予定している。

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