パラオへ慰霊訪問、遺骨収集 後藤さん写真展

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太平洋戦争の激戦地となったパラオへの慰霊訪問、遺骨収集で撮影した写真と後藤寛さん

宮田村図書館は、同村新田の後藤寛さん(71)撮影による「平和写真展」を、同村民会館エントランスホールで20日まで開いている。太平洋戦争末期に激戦地となったパラオ共和国のペリリュー島やアンガウル島への戦没者慰霊訪問、遺骨収集に自ら参加し、撮りためた写真約280枚を展示。戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えている。

後藤さんは、村遺族会の会員。叔父の後藤丑雄少佐(戦死後大佐)が1944年4月、米軍の飛行場建設阻止を目的にアンガウル島に上陸。同10月には残存兵約130人とともに玉砕している。

写真は2015年の天皇・皇后両陛下のパラオ共和国戦没者慰霊訪問に伴う日本遺族会によるお出迎え等事業に、後藤さんも参加した際に撮影したのを含め、16~19年の同共和国遺骨収集や現地調査など、計9回にわたる現地訪問の際に撮影。発掘作業の様子や発見された遺骨などでは、戦争の悲惨さを伝える一方、現地の住民との交流は、戦後の平和を表している。

後藤さんによると、昨年も遺骨収集作業で3月に訪問する予定だったが、出発直前になって新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止。今年も見通しが立っていない状況。

後藤さんは「敗戦から76回目の夏を迎えるが、現地にはいまだに故郷の土を踏めずにいる英霊がいる。ふびんでならない」と心情を述べ、「写真展を通じて、激戦地がどんな所か、どんな状況だったかを知り、改めて平和の尊さを感じてほしい」と話している。

開場は午前8時30分~午後9時。問い合わせは村図書館(電話0265・85・5200)へ。

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