信州そば発祥の地「伊那」 認証制度

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伊那市内のそば店などでつくる「信州そば発祥の地 伊那 そば振興会」は、同市で提供されるそばの品質や味について一定の基準を設ける認証制度の導入を目指す。ブランドイメージの確立につなげる狙いで、白鳥孝市長は16日の市議会9月定例会一般質問で、認証制度の必要性を指摘。振興会は21日に開く臨時総会で提案し、本格的な検討を始める方針だ。

同市には奈良時代、修行に向かう行者が住民のもてなしを受けた礼に一握りのソバの種を残し、やがて信州一円に広がったという言い伝えがある。同市高遠町には辛味大根や焼きみそを使った「辛つゆ」で食べる独特の「高遠そば」もある。高遠藩主の保科正之が国替えとなった会津などで広めたとされる。市はこうした伝承や歴史を踏まえ「信州そば発祥の地」としてPRしている。

振興会は市内のそば店や関係団体が連携し、そば文化の振興やブランドイメージの確立を目指して昨年10月に発足。市観光課に事務局を置く。今年も10月16日を皮切りに始まる新そばイベント「5週連続ぶっとおしそば三昧」の開催や在来種の復興などに取り組んでいる。

同日の一般質問では、「信州そば発祥の地」をアピールしている一方で、中心市街地にそば店がないことが指摘された。白鳥市長は2027年のリニア中央新幹線の開業も見据え「世界から信州そばを食べに来る人も十分予測できるが、食べる場所がないのは致命的。商工会議所や商工会、個人を含めてぜひこのチャンスに体制を整えてほしい」と述べた。

同時に「この地域に店があれば全ておいしいということにはならない」とも指摘。「信州そば発祥の地」のブランドが認知されるためには地元のソバ粉を使うなどのこだわりに基づいた「認証制度の確立も急がれる」との考えを明らかにした。

振興会の飯島進会長は取材に対し、認証制度の導入を検討していく方針を示し「信州そば発祥の地のブランドに恥じない制度を考えていきたい」と話した。

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