2021年8月13日付

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「子どもは遊び・大人はお仕事」。夏休みの過ごし方を考えながら情報サイトを閲覧していると「ファミリー向けワーケーション」を売りにした旅行商品の記事を目にした。遊びと仕事に対応した一挙両得の旅行プラン。忙しい子育て世代の心に響くキャッチコピーだ▼午前中は通信環境が整った施設で仕事に集中、午後はキャンプや自然体験。仕事と余暇の両立をうたった魅力的なプランだが、そのサービスを満喫できるかは自分次第。仕事とプライベートの境界があいまいな自身の日常を考えると虻蜂取らずな結果が目に浮かぶ▼コロナ禍に対応した多様な働き方の一つとして注目を集めるワーケーション。有給休暇の取得率や仕事の効率向上といったメリットが指摘されている。落ち込んだ観光需要の回復につなげる狙いもあり、岡谷市や駒ケ根市などでは誘客に向けた環境整備に取り組んでいる▼山梨大学と民間の調査会社が全国の就業者を対象に実施した調査によるとワーケーション経験者は全体の6.6%。自宅などで仕事をするテレワークの経験者が約4割だったのに対して実施率は低い。普及には通信環境の整備に加え、企業側の理解が必要になる▼勤怠管理や労災の適用、費用負担など導入にはさまざまな課題もあるが一部恵まれた企業の福利厚生で終わらせるには惜しい制度。実現の可能性を労使で真剣に検討してみる価値はあるだろう。

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