昭和10年西駒登山のしおり見つかる 飯島

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昭和10年の飯島小学校(飯島尋常高等小学校)のしおり「西駒ケ岳登山」(左)と上伊那教育会発行の現在の「西駒ケ岳登山案内」

86年前の昭和10(1935)年に中央アルプス駒ケ岳に登った飯島尋常高等小学校の子どもたちが使った登山のしおり「西駒ケ岳登山」が、飯島町田切の小林幸平さん(74)方で見つかった。ガリ版刷りの手作りしおりで、日程やルート、持ち物などが細かく記されている。山行で見られる動植物も紹介されていて、駒飼池(駒飼ノ池)付近で見られる鳥類として「雷鳥」の記載もあった。

しおりは小林さんの叔父が使ったもので、教員だった小林さんの祖父が保管していた学校関係の資料の中にあった。縦15.3センチ、横12.3センチのポケットサイズで18ページ。末尾に手書きの地図が付けられている。

現在は上伊那教育会が登山案内を作っていて各校が活用しているが、当時は学校ごとにしおりを作っていたとみられる。

日程は7月16、17日の1泊2日だった。1日目は学校に午前4時20分に集合。飯島駅から4時52分発の電車に乗り、宮田駅で下車。5時半に同駅を出発し、徒歩で中アを目指した。伊勢滝から濃ケ池を経由するルートで、宮田小屋(当時)到着は午後4時の予定だった。

2日目は午前4時に起床。本岳に登頂してご来光を拝み、午前8時に下山の途に就いた。下山は前岳を経由して北御所を下るルートで、赤穂駅(現駒ケ根駅)まで歩き、午後4時8分発の電車に乗って飯島駅に戻り、解散する予定が組まれていた。

初日は休憩を含め10時間を超える山行だった。登山日程を見た上伊那教育会の関係者は「祖父から昔は下から歩いて行ったと聞いていたが、本当に駅から歩いていたんだ」と驚いていた。

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