2021年8月15日付

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8月6日の広島原爆忌、9日の長崎原爆忌、そして15日の終戦記念日。じりじりと照り付ける日差し、耳をつんざくようなセミの鳴き声が響く中、黒服を着た戦没者遺族が額に汗して慰霊碑に向かい深く頭を下げる。それが日本の夏を思い起こさせる光景の一つだ▼過去の過ちを悔い改め不戦を誓う日。決して風化させてはいけない記憶。しかし終戦から幾多の歳月が流れ、戦争体験者は減り続け、気づけば戦争を体験していない、戦争の本当の悲惨さを知らない人々が世の中を動かしている現実▼有史以来、戦争や紛争は絶えたことがないという。恒久平和を願いつつも、今この瞬間も世界のどこかで紛争は起きており、人類の歴史は「恒久平和はあり得ない」と証明し続けているかのようだ▼普通に暮らす人の大半は戦争など望んではいない。なのになぜ戦争は起きるのか。宗教や文化、価値観の違いからくる対立、資源や領土を奪い合う欲を満たす戦争。敵対する国の国民同士がもっと仲良くできれば争いは起きないのだろう▼子供の「どうしたら戦争がなくなるの」という質問に、ジャーナリストの池上彰氏は「君たちが世界中にたくさんの友だちをつくっていく。それが国と国の仲が悪くなった時、戦争を止めることになるんじゃないかと思います」と答えている。戦争を起こすのも、また止めるのも人間だということを肝に銘じなければいけないのだ。

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