「北越雪譜」の複製本公開 高遠町図書館

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寄贈された「北越雪譜」の複製本全7巻

伊那市高遠町図書館で、江戸時代の文人、鈴木牧之(1770~1842年)がつづった「北越雪譜」の複製本の公開が始まった。原本と同じ和とじ本で、雪国越後の風俗や暮らしを中心に、長野との県境にある秋山郷の様子も詳しく伝える。全7巻で、高遠町出身者から寄贈された。同館は「当時の雪国の生活を知る上で貴重な資料」としている。

牧之は現在の新潟県南魚沼市の商家に生まれた。幼い頃から学問や文芸の道に励み、牧之は俳号。郷土の雪と暮らしを世に知らせるため、生涯をかけて「北越雪譜」を執筆し、江戸後期にベストセラーとなった。

複製本は1980年に野島出版から発行。同社によると、手すきの石州和紙が使われている。本では多くの挿絵を交え、豪雪地の生活や自然の恐ろしさを紹介。大きな塊で表現する正月の積雪、当時使われていた雪の上を歩くための道具、雪の結晶の図などもある。秋山郷に関しては、絶壁を伝って移動する人々、渓谷の狭い断崖の上に架かる猿飛橋などが描かれている。

本を所有していた女性は「生まれ育った高遠で保管し、皆さんに活用してほしい」と寄贈した。同館はロビーのケースに展示し、「触れることができるので、カウンターまで声を掛けてほしい」としている。

午前10時~午後8時(日曜日は午後5時まで)。月曜日と19日から31日までは休館。問い合わせは同館(電話0265・94・3698)へ。

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