社会的孤立支援の訪問相談 来月から連続講座

LINEで送る
Pocket

生きづらさを抱え、社会的孤立に苦しむ人たちへの支援を目的とした訪問相談(アウトリーチ)に関する連続講座が9月から12月まで、上伊那南部4市町村を会場に開かれる。当事者やその家族、一般を対象とした初の取り組み。長年にわたり不登校や引きこもり経験者の支援に携わる臨床心理士の有賀和枝さん(68)=駒ケ根市=から、訪問相談の実態や経験談を聞き、生きづらさやその支援について理解を深める。

今年度から訪問相談に取り組む一般社団法人「ソーシャルファームなかがわ」(中川村)と、有賀さんが所長を務める「夢倶楽部しらかば信州カウンセリングセンター」(同市)が連携して企画した。アウトリーチへの理解や支援が十分でない中、同法人が経験豊富な有賀さんに協力を求めたことで実現する。独立行政法人福祉医療機構(WAM)の助成を受けて開く。

有賀さんは1994年に市教育委員会から委託を受け、不登校生徒宅への訪問相談員として活動。生徒との信頼関係を築くために50回足を運ぶなど地道な活動を続け、現在も同市中央の玩具店を拠点に生きづらさを抱える若者の支援に取り組んでいる。

講座では引きこもり支援の活動や高齢化に伴い80代の親が50代の子の生活を支える「8050問題」、当事者を支える地域づくりなどをテーマに講話。有賀さんは「引きこもりの当事者が育つことと支援者が育つこと、社会が育つことは同じ」とし、講義を通じて「自分たちや社会の在り方に目を向けてもらいたい」と期待している。

講座は9月19日に中川文化センター、10月17日に宮田村民会館、11月28日に駒ケ根駅前ビル・アルパ、12月12日に飯島町文化館で実施。参加無料で事前申し込み不要。時間はいずれも午後2時~4時30分。同法人の玉木信博事務局長(40)は「生きづらさを感じている人は多い。一緒に悩みを共有し、考えてくれる人がいることを伝えたい」と話している。問い合わせは玉木さん(電話090・2907・9942)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP