心に触れる記録写真 石川文洋さん著書増刷

LINEで送る
Pocket

発刊された「80歳、歩いて日本縦断」

諏訪市尾玉町在住の報道カメラマン・石川文洋さん(83)の著書「80歳、歩いて日本縦断」が、新日本出版社から発行された。日本の最北端・北海道宗谷岬から郷里の沖縄県那覇市まで、「平和を願う 日本列島縦断3500キロのあるき旅」に挑戦した詳細な記録。多くの人たちの関心を呼び、今月には増刷も決まった。海岸や山岳の裾野の雄大な風景、人々の暮らしに立ち止まり、東日本大震災、熊本地震などの災害地のその後を、写真を交えて報道している。

石川さんは民間写真家として世界で初めて南と北のベトナム戦争、最前線を撮影。沖縄が抱える今日の課題も広範囲に発信している。

列島縦断は65歳の時、日本海側をひたすら歩き通した。今回(2018年7月9日~19年6月8日)は、68歳で発症した心筋梗塞を気遣い、節目の地点から自宅に戻って定期検診を受け、1日約15キロ歩いた。心に触れた場面でシャッターを切り続け、その数は3万5000枚に及ぶ。

道中、東日本大震災をはじめ阪神・淡路大震災、熊本地震などの被災地の今をできるだけ取材。古里沖縄は16日間かけ、東西の海岸を3回行き来した。

本書は共同通信社が配信した連載「石川文洋80歳・列島縦断あるき旅」、公評社が刊行した月間「公評」の連載「80歳からの人生・徒歩の旅」を土台に加筆、修正を行い発行した。

出版に携わった新日本出版社編集部の角田真己さんは、「本がなかなか売れない昨今、増刷はうれしいこと」とし、「80歳過ぎてこのような旅はすごい。所々の地域の新聞やラジオ、テレビなどで取り上げられたことも後押しになったと思う」。

石川さんは「傘寿のチャレンジは感動の連続だった」と振り返り、発行に対し「現状をより多くの人に伝えられ、記録として残せる。ありがたい」と話している。

B5判。248ページ。定価2500円(税別)。

おすすめ情報

PAGE TOP