「オカネイラズマーケット」好評 中川

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たろう屋内の展示コーナーを活用して定期的に開かれている「オカネイラズ伊那谷マーケット」

中川村片桐の農産物販売店「たろう屋」の一角で、上下伊那地方の人たちが使わなくなった日用品などを持ち寄り、ほしい人たちは自由に持ち帰る取り組みが定期的に行われている。「オカネイラズ伊那谷マーケット」と銘打ち、名前の通り金銭のやり取りは不要。循環型社会の実現を目指したユニークな取り組みは、コロナ禍での始動からほぼ1年半が経過して定着、好評を博している。

■店舗内の商品所狭しと並ぶ

店舗内の展示コーナーには一定期間、出品者が持ち寄った洋服や食器、おもちゃなどが所狭しと並ぶ。中にはフィルムカメラやヘルメット、柔道着などの変わり種も。2歳の息子がいる40代女性=駒ケ根市=は大量の子ども服やおもちゃを入手。「助かります。こんなにもらって良いのかな」とほくほく顔だ。

展示期間終了後も引き取り手がいない場合は、出品者が持ち帰る方式。それだけに、出品者は、商品への思い入れや用途を説明するメッセージカードを付けてアピールを図る。村内の40代女性は「捨てるにはもったいない。誰かに使ってもらえれば、うれしいですね」。取り組みへの参加は、無駄遣いを減らすといった生活習慣の見直しを図ることにもつながっているという。

同マーケットは、たろう屋店舗内に入る雑貨店「GATO」店主の荒川みずきさんが運営する。2カ月に1度のペースで開き、期日は1週間ほど。村内で月に1度開かれている朝市「つばめマーケット」にも昨年から出店するようになり、認知度が浸透してきているという。

■無人スペースに物品置く手法に

インターネット交流サイトを活用し”物々交換”し合うグループ「オカネイラズ伊那谷」から生まれた取り組みだ。サイト利用者の荒川さんが昨年3月、メンバー同士が直接触れ合える機会をと、1日限定の不用品交換会を企画。しかし、新型コロナウイルス感染症が国内で流行し始めたため、苦肉の策として、無人スペースに物品を置く手法に切り替えて開いた。以降継続して実施して定着。サイト利用者が1000人近くに膨れ上がった今、「ネット上だと当事者同士での受け渡しの調整が大変だが、ここだと実物が見られるし、時間のあるときにもらいにこられる」との利用者からの喜びの声が上がる。

「運営は大変だけど、皆さんが喜んでくれるのがうれしくて。無理のない範囲で続けたい」と荒川さん。催し期間を2週間に延長することなどを検討中だ。「伊那谷各地に取り組みが広がり、地域ごとに品ぞろえなどで特色のあるマーケットができれば、面白いですね」と期待する。

問い合わせは荒川さん(電話080・9525・9104)へ。

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