2021年8月27日付

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共働き夫婦に優しい家―。そうアピールする物件を住宅メーカーのホームページで見つけた。仕様を確認してみれば、誰もが料理や洗濯などの家事に取り組みやすい設計。夫婦間の家事共有を良好な生活空間構築の前提条件としているようだ▼母親が1人で家事や育児を担う「ワンオペ」が問題視されている。核家族化や地域社会とのつながりが希薄化する中、孤独や不安を感じている母親も多いという。子育てや家事に対し、より積極的な夫の関与が求められている▼「恩着せがましくやるのはだめ」。男女共同参画に関する会合の参加者から、夫の家事についてこんな指摘があった。「手伝ってあげている」という姿勢がしゃくに障るらしい。せっかくの善意もデリカシーのない態度一つで台無しになってしまう。日々の行動で信頼関係を築く必要があるのかもしれない▼男性が育児休業を取得しやすくなる制度を盛り込んだ改正育児・介護休業法が成立し、来年から男性社員に対する育休取得の意向確認が企業に義務付けられる。男性の育児参加を促すとともに女性の雇用継続につなげる狙いがあるそうだ▼期待通りの成果が得られるかは各企業と社員の意識次第。育休取得が容易になっても恩着せがましい夫を増やすことになれば、妻のストレスは増すばかりだ。育休制度の見直しを機に育児や家事の在り方を改めて考えてみてはいかがだろうか。

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