大雨の林道被災調査にMTB 辰野町が試験導入

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辰野町は、前線停滞に伴う大雨による町内林道の被災調査の移動手段として、マウンテンバイク(MTB)を試験導入した。同町の一般社団法人・◯と編集社が運営する自転車をテーマにした交流拠点「グラバイステーション(グラバイ)」が、悪路でも走行可能なMTBの活用を提案し、所有する5台を無償で貸与。自動車が通れない土砂崩落の現場もスムーズに通過できるなど、被害状況の速やかな把握や作業時間短縮の点で確かな成果を得た。

町内では複数の林道で土砂崩れが発生し、自動車で進入できないことから被災調査が難航。長期化を覚悟して徒歩による調査を検討していたところ、グラバイからMTB貸与の申し出があった。観光用に貸し出している車体で、タイヤが太くグリップ力が強いなどの特長があり、未舗装の林道でも難なく走行できる。

職員と町地域おこし協力隊の4人が今月下旬、小横川と今村の林道3路線(総延長約5キロ)を走行。帯同したグラバイ代表の自転車冒険家・小口良平さん=同町=に、安全な乗り方を教わりながら調査を進めた。

調査では路肩の崩落や土砂流入、路面の洗掘など、少なくとも十数カ所の被害を確認。近く重機を手配して復旧対応を急ぐ考えだ。MTBの走行は安全かつスムーズだったといい、大規模な崩落場所では車体を担いで移動した。徒歩だと1~2日かかる調査が半日ほどで終了し、大幅に時間を短縮できたという。

小口さんは「数年前から、災害支援にMTBを生かせるのではと考えていた。日ごろ世話になっている町や地域に、自転車活用の取り組みを還元したい」と話している。

町産業振興課では「グラバイが継続的にMTBを貸し出す姿勢を示してくれており、今後も未確認の林道の被災調査に活用していければ」としている。

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