障がい者多様な芸術 茅野でザワメキアート展

LINEで送る
Pocket

障がいのある人の表現を多様な視点で紹介している「ザワメキアート展」

県内の障がいのある人の表現を見つめ直す公募展「ザワメキアート展2021」(県、県教育委員会、同実行委員会主催)が28日から、茅野市美術館で始まった。東京五輪・東京パラリンピックに向け、障がいのある人のアートを多様な視点で考えようと、16年から19年にかけて毎年20人の入選作品を紹介してきた。今回は集大成とし、過去4年間の入選者80人の作品を一堂に集めた。9月12日まで。

「ザワメキアート」とは、障害のある人の作品や表現活動を見ると、なぜか心が「ざわめく」という意味を込めたオリジナルの名称。実行委は福祉関係者と学芸員で構成。毎回180人もの応募の中から一次審査を通過した約50人の作家の元を実行委が訪れ、制作環境や人柄を丁寧に取材し、20人を選考してきた。

今回は、これまで同展の審査員も務めてきたロジャー・マクドナルドさん=佐久市=が展示を担当し、奥へ奥へと「誘う」展示空間も見所。

展示では、絵や書、粘土、立体、制作風景を録画した映像などジャンルや素材はさまざま。段ボールなどで本物の車両を細部まで再現した立体作品や、素朴なイラストの”絵しりとり”を布に刺しゅうした作品、50代から盲目になった男性が折る小さな折り鶴、自分で破いた服を着て笑顔を見せる男性の写真など、作られた理由や背景を知りたくなる作品ばかりだ。

実行委員長の関孝之さん(67)=上田市=は「作品は単なる感動物語ではなく、作者にとっての切実な表現。健常者が見失っている感覚に『ざわめき』を感じてほしい」と話した。

初日の28日は展示解説やトークセッションをオンラインで配信。同展ホームページでイベント映像や作品紹介の動画を公開している。問い合わせは同実行委事務局(電話026・217・0022)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP