「やま山文庫」 製品に障がいの有無隔てなく

LINEで送る
Pocket

雑貨や古本を販売する「やま山文庫」の店内と店主の春日さん

きれいに縫い上げられた手芸品や丁寧に成形された平皿―。伊那市狐島に、古本と雑貨を販売する「やま山文庫」がオープンした。店内には、障がいのある人たちが作った製品が一般雑貨と区別なく並べられている。店主の春日恵さん(53)は「障がいのある人が作ったからじゃなく、良いものだから、一つの製品として選んでほしい」と話す。

県内外のさまざまな雑貨の作り手の、品物の販売やギャラリーを開く雑貨店を営業していた春日さん。県伊那養護学校に通っていた長男の高等部での製作活動や作った製品に素晴らしさを感じ、いつか障がいのある人たちのものづくりを紹介し、寄り添いたい―と思っていた。昨年のコロナ禍で改めて自分のやりたいことを考える中で、その思いの実行を決意。12年間営んだ店を閉めて再スタートを切った。

販売している県伊那養護学校高等部陶芸班の生徒や福祉事業所の利用者が作った製品

店内はワンフロアで、白を基調とした温かみのある空間。本や雑貨が好きな春日さんがセレクトした文具や手芸用品、古本のほか、県伊那養護学校高等部の陶芸班と縫製班、市内を中心とした福祉事業所の利用者が作った自主製品が並んでいる。

事業所の自主製品は布製品が主で、水玉模様のエコバッグや動物柄のマスクケース、箸入れ、ポーチなどかわいらしいデザインが目を引く。手芸が得意な利用者が花や動物の刺しゅうを施した巾着袋や、織物の猫のブローチなど事業所の特性を生かした製品もある。陶芸班の生徒が製作した深皿や小皿、花瓶などは手作りならではの優しい形や色合いで、温もりのある製品が並んでいる。
 
「近くに素晴らしい製品を作っている人たちがいることを知って、見ていただけたら」と春日さん。「お散歩がてら、ぜひお出かけください」と話している。
 
営業は火・水・金・土曜日の午前11時~午後4時。問い合わせは同店(電話0265・72・6648)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP