県内の8月倒産件数 2005年以降最低に

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帝国データバンク松本支店が3日公表した県内の8月の倒産件数は1件で、単月の件数としては2005年4月以降、最少となった。このまま推移すれば年間の倒産件数も最少となる可能性が高く、同支店では「新型コロナウイルスの感染拡大以降、行われてきたさまざまな支援措置の効果」とみている。

倒産は木曽町の温泉旅館駒の湯の自己破産で負債総額は約4億1000万円。単月比で前月より6件減、前年同月比でも7件減となった。

倒産件数が1件にとどまるのは、集計対象を法的整理に限定した05年以降、19年5月と並び2回目。「景気好転期、安定期と比べても大幅に少ない」(同支店)とする。今年1~8月の累計も45件にとどまり、前年同期より19件減と大幅に減少している。

これは全国的な傾向といい、今年7月末現在の累計(3573件)は前年同期比25・4%減で過去最大の減少率となった。

同支店では「コロナ感染拡大の波が繰り返し押し寄せ、対面型業態を中心に環境は厳しさを増す。支援抜きで自力経営が見込めない状態が長引けば、事業者の高齢化と後継者不足も重なって経営改善、再建への展望が描けなくなる恐れもある」と分析。課題の先送り状態を鑑み、「現在、抑制されている分、この先倒産が増加に転じる危険性が大きくなっている見方も払拭できない」と懸念を示している。

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